日本人はプラチナがお好き♪
プラチナも高価な貴金属の一つです。
宝飾用としてばかりでなく、化学や自動車の排気ガスの触媒に利用されるなど、産業用としても重要な金属です。世界的に見ると、プラチナの需要は産業用が大半を占め、一番需要の多いアメリカでの宝飾用の割合をみても、わずか3.5%しかありません。それに比べて日本は、マリッジリングでプラチナが一番人気というように、宝飾用の割合が60%と圧倒的に高く、いかに日本人がプラチナ好きかがわかります。今日、プラチナ・ジュエリーの普及には目をみはるものがありますが、それをもたらしたのは、わたしたち日本人のプラチナ嗜好であり、それが日本を世界一のプラチナ消費国に押し上げた要因でもあります。
プラチナの特徴
■溶けにくく重い
プラチナの第一の特徴は、溶けにくく、重い金属ということです。今日でも、鉱石からの精錬には長い精製工程がかかり、高度な技術が必要とされています。プラチナ鉱石1トンに含まれるプラチナの量は約3グラムと希少です。プラチナが高価な理由がわかります。
■安定した金属
プラチナの第二の特徴は、化学的な安定性の高さです。大気中、高温でも変色しません。 色調は、白系ですが、銀のような白さとは違い、やや黒っぽい渋味のある独特の白さが特徴です。
■宝石が留めやすい!
また、とても粘り強い金属で、それによって小さな爪でもしっかり石留めできることから、さまざまな宝石をセットするのに好適です。
■ダイヤモンドと相性抜群★
近代になってプラチナをジュエリーに初めて使ったのは、1898年に父の宝石店に入ったルイ・カルティエで、ガーランドスタイルという様式で創作した作品により、プラチナがダイヤモンドを引き立てるということを、いち早く示しました。
プラチナの純度
プラチナの純度は、純プラチナの1000を基準に1000分率で表されます。日本では1000、950、900、850の4つの品位があります。純度の証明として、数字の頭にPt又はPmをつけた刻印が打たれてきましたが、最近はPtが主です。一般的にプラチナといえば、プラチナ合金を指します。プラチナ合金の割金として、パラジウム(Pd)を使い、用途に応じて銅(Cu)・ニッケル(Ni)・ルテニウム(Ru)・コバルト(Co)を加えます。最も出回っているプラチナ合金はPt900です。リング、ブローチなどのほとんどにも、Pt900が使用されています。チェーンなどにはPt850が使用されています。 なお、日本では、プラチナ含有量が850‰未満の製品には、政府の品位証明はもらえないことになっています。
参考: 『ジュエリーコーディネーター検定3級』(発行:社団法人 日本ジュエリー協会) 『JEWELRY GUIDE マテリアル編』(発行:社団法人 山梨県宝石貴金属協会 会長 広瀬三夫)
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